オープンソウルアドバイザーのTomoです♡
ジェイムズ・リチャード(仮名)さんは2009年9月9日、デル・プエルト峡谷という地域を通って帰宅している途中、愛犬が尿意をもよおしたようなので、車を停めて愛犬を外に出しました。その後、犬の吠える声が聞こえ、見るとウサギを追いかけていました。彼は愛犬が、何かを追いかけ始めたら止まらない性格だと分かっていたので、仕方なく犬を追いかけて走り始め、その途中で転倒し、気を失ってしまいました。
気がつくと、彼は見知らぬ部屋の中にいました。彼を助けたジョナスと名乗る男はこんな風に説明しました。
今いるのはパラレル・アース(並行地球)で、その世界では、50年代に宇宙のことを調べるか、パラレルワールドのことを調べるのかとなったとき、パラレルワールドに力を入れることになり、今では、パラレルワールドに旅行する人がたくさんいるというのです。
ジョナスはある「異次元への旅行代理店」のために、新しいパラレルワールドを探索していて彼を見つけ、通常なら自分の世界に連れてくるようなことはしないのだけれど、看護の必要があると判断し、異例の処置をとったのだそうです。
二人は、それぞれの世界での共通点、違う点を語り合い、やがて、二つの世界に同じ名前のバンドがいくつかあることが明らかになりました。そんなバンドのひとつに「ビートルズ」がありました。こちらの世界では、ビートルズは1971年に解散しましたが、この世界ではジョン・レノンとジョージ・ハリソンはいまだに健在で、ビートルズは解散していないというのです。
ジェイムズはジョナスと一緒に、いくつかのアルバムのカセットテープを
聞きました。どうもこの世界では、CDやレコードがないか、あっても普及していないようです。ジョナスが正式に持っていたアルバムは『サージェント・ペッパー』だけで、その他はコピーでした。その『サージェント・ペッパー』のアルバムデザインは、私たちの世界のものと細かい点が違ったようです。そして、他の6つのアルバムのタイトルを見ましたが、その中の4つは、全然聞いたことのないタイトルだったと言います。
それらの音楽を聞きながら、ジェイムズは軽い気持ちで、テープをコピーしてくれないかと尋ねたところ、ジョナスは急に険しい表情になりました。そして真剣な調子で、「何も持ち帰ってはなりません。写真もお土産もテープも、すべてダメです」と言いました。それはなぜかと尋ねたら、ジョナスはただ、「あなたの安全のためだ」とだけ答えました。
一時間ほど経った頃、玄関の呼び鈴が聞こえました。ジョナスが玄関を見に行ったとき、ジェイムズはこのときとばかりに一つのテープをポケットに突っ込み、残りのテープをわからないようにかき混ぜました。また、ジョナスが戻ってきた時、「お腹がすいたので何か食べさせてくれませんか」と言って、彼の気をそらせたのです。
ジョナスは食事をふるまってくれました。ほとんどの食品は私たちの世界のものと似ていましたが、商品名だけが違っていたそうです。ただし、紫色のケチャップにはビックリしたとのことです。
食事の後、二人は愛犬とともに最初の部屋に戻りました。ジョナスが機械のスイッチを入れたら、ポータルが出現し、そこを通って彼は自分の世界に戻ってきました。その時、水の中に入るような感じだったそうです。しかし、体は全然濡れなかったので、奇妙な感じがしたと彼は書いています。実際、犬はポータルから出てきた時、水をはじくように体を震わせていました。
こんな経緯で手に入ったのがこのアルバムなのですが、ビートルズファンなら聞けばすぐ、解散後のソロの曲の切れ端がたくさん入っているのに気づくことでしょう。その世界ではこうしたループとコラージュが流行だったのでしょうか。もしくはビートルズはそうした音楽の先駆者だったのでしょうか。
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