皆さんにご報告があります。
コハクちゃんのエサになるはずが、まさかのペット化してしまっていた、5匹のコオロギさんたち。
美しい秋の羽音色を聴かせてくれていましたが、この度すべての命を全うし1匹1匹と旅立っていきました。
時を合わせたかのように、1匹また1匹とお亡くなりになりました。(その後コハクちゃんのおなかへ。)
その最後の1匹がもう息絶えようとしていた時見せた表情(?)は、何とも言えない哀しさがありました。
そして、腹を天に見せあの世へ飛び立とうとしている瞬間、まるで大好物の「きゅうり」を食べているかのような仕草を見せたのです。
最期の最後まで大好物の「きゅうり」から離れなかった彼女は、天に昇るときまで「きゅうり」の夢を見ていたのでしょうか…
その様子を焼酎片手に見ていた私に、あろうことか夫が「もう死んだんなら、コハクにやったら?」と畏敬の念など微塵もなく言ってきたので
キレ氣味に「今死んでる途中だから、氣持ちよく逝かせてやってくれよ!」とコオロギときゅうりの夢を守った心優しき私。
「エサ用に買ったのはお前だろ」と、白い目で見てくる夫を背に涙目で見守る酒乱の妻。
そして、彼女はきゅうりの夢と共に命絶え、すぐにコハクちゃんのおなかへと消えていったのでした。
(数百匹の子供たちを残してw)
ほんとうに「きゅうり」を夢みていたかは想像でしかありませんが、もし死ぬ時には私たちも大好物を思い浮かべながら死ねならどんなに幸せだろうと思います。
どうせ死ぬなら、
あれをやり残したとか
これをやれば良かったとか
そんな後悔より、
ただただ
大好物の夢を見る。
最高に哀しく、最高に滑稽で
なんて愛らしいのでしょう。
そんな風に飄々と死ねたら、と
彼女を見ながら思いました。
そして、これから残された子供たちを大事に(エサ用として)育てて行こうと思います。
1匹も死なせないからね。(もうだいぶ死んだ)